ハクビシンが屋根裏に棲みついてしまったら、それはもう厄介です。早期の段階でハクビシンの存在に気づけたならまだしも、気ずかず放置状態の期間が長ければ長いほど、後処理は大変なものになります。屋根裏は普段住人が頻繁に行き来する場所ではありません。そこはハクビシンにとって非常に棲みやすく居心地の良い場所なのです。ハクビシンは屋根裏に棲みつき、そこに糞や尿を放出します。その糞や尿による被害は酷い異臭にとどまらず、家の柱や板などを腐らせます。また、ハクビシンは糞を同じところにする習性があります。つまり、その糞が積もり積もればものすごい重さになるのです。そうすると、痛んだ木材は重みに耐えられなくなり天井が抜け落ちる、なんてケースもあります。糞の被害もひどいものですが、尿もひどくなれば天井にシミができたり、雨漏りのようにポタポタと落ちてくることもあります。また、屋根裏にはクーラーの冷気取り込み口など、建物にとって大事なものがある場合があります。このような酷い目に遭わないためにも、怪しいと思ったらすぐに対処したほうがよさそうです。自分で捕虜するには許可が必要となり、またハクビシンはたくさん菌を持っていたり、凶暴だったりするので、駆除業者に依頼するのが一番安全で手っ取り早いでしょう。
ハクビシンにはダニやノミなどの寄生虫がいます。ダニやノミは人間の血を吸うこともあり、アレルギーやアトピーを発症させることがあるので十分注意しましょう。特に、やわらかい皮膚は刺されやすい(女性や子どもの皮膚はとくに)ので、被害に遭う前にハクビシンをどうにかしたいものです。